推し様と入れ替わった限界オタク君

コメント

1. あいき

   2024年4月2日

   設定にも奥行きがある入れ替わりＴＳ

   推しアイドルに入れ替わりＴＳ。シチュエーションはＴＳ定番のオナニーと、媚輪枕営業。イラストのクオリティがご覧の通り肉感的でダイナミックであり十分で（個人的にはこのサークルさんは唇の描写が好き）、シチュエーションもオーソドックスで実用性はよし。シナリオ上後味も悪くない。主人公のモノローグがうざいくらいか。

   また、実は『主人公が入れ替わることになる推しアイドルちゃん』のバックボーンの奥行きが良いアクセント。
   彼女は「抱かれたいタレント１位」などの実績がありながら所属グループのセンターになれず、優等生的な真面目で目立たず地味な立ち位置。かつて彼女の家庭教師として親しかった主人公は、「彼女の良さがわかってない事務所の売り方がへたくそ」などとのたまい、実際に入れ替わってからは好き勝手に彼女の体で彼女自身をアピールする。すると待ってましたとばかりすぐにセンターに抜擢。センターの義務として割り振られたのが枕営業であった。
   つまるところ彼女がグループ端に甘んじていたのは、枕営業させられることを知っていて、センターにならないように上手にかわし続けていたからだったのだ。そんな巧妙さを知る由もない主人公は、彼女のためを思ったつもりの身勝手な行動の結果、長い活動の中で彼女が守り続けた純潔を短期間であっさり奪われ、穢されるままにしてしまう。
   元々の彼女の涙ぐましい努力は諸所の描写から伺える。
   自前の胸囲矯正下着で魅惑のボディを隠してる。ファンへのアピールも最小限。遅刻しかけても慣れた様子の電話がある程度に仲間との関係が希薄。前センターからは「逃げ回ってたのにどういう風の吹き回しだか」と言われる。
   それらの努力を、かつての親しい家庭教師という知己によって台無しにされた形になる。
   このあたりのバックボーンが皮肉と尊厳汚辱のようなテイストを与え、興奮度を高めてくれる。
   そして「外からは好き放題いえるが、物事にはそうなった事情があるものだ」そんなメッセージを読者に残すのだ。

2. へっぽこライダー

   2024年3月29日

   エロもありオタとしての思いもある

   入れ替わり先のアイドルTOであり、アイドル前から彼女のことを知っていた主人公が人気アイドルグループの王子様キャラと入れ替わってしまい、なんやかんやエロイことになる話。
   　エロ描写では自分の押しアイドルにこんなことさせてはいけないという感情と薬を入れられ快楽に流される心情が描かれていてより興奮した。王子様系のキャラということもあって男口調が出てもそこまで違和感がないのも良い。
   　エロ部分もとても良いが、個人的には最後の描写は入れ替わった推しとオタクがどちらも救われた描写だと感じた。エロを織り交ぜながらエロ以外のパートでなぜ入れ替わったのかの謎が書かれておりその闇に触れ、推しを本当に想っていたからこそエロパート後も主人公は入れ替わった推しとして頑張ることができたと思う。